『ふりむく』


松尾たいこさんの、カラフルできれいな、でも「隙」のあるイラスト1枚1枚に、江國香織さんが感じたことばを添えている一冊。

詩的だったり、物語風だったり、エッセイ風だったり・・・

1枚の絵から、そこに『描かれていない』枠の外、手前の風景を想像出来る江國さんの力量を感じました。



『作家が物語を「生みだす」といった表現がされていますが、私について言えば、何一つ「生んだ」りはしていないのでびっくりします。

私にとって物語は「見る」ものです。見て、それを文章にするのが仕事だと思っています。』

と、おっしゃる江國さんに、なるほどと感心いたしました。


感性を刺激される作品。


紋佳🐻

読書