『青葉の頃は終わった』


近藤史恵さんの長編ミステリ。

大学を卒業して5年経った、27歳という、社会人としての責任を要求されながらも、まだ学生気分に後ろ髪ひかれる年頃の登場人物たち。

その彼ら(彼女ら)の描かれ方が、巧みでした。


仲良しグループの中の一人が自殺してしまった、その理由とは―。


『愛という形で押しつけられるものは、拒むことができない』

それがカップルならば、その縁を切ってしまうことは簡単。

家族、友人など・・・「愛されているからそこにいる」場合、縁を切ることのなんと難しいことか。


読了後、もやもやとした心地になる、いわゆる『イヤミス』(嫌な感じで終わるミステリ)でした。

だいすき。


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紋佳🐻

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