『ささみみささめ』


ひさしぶりの長野まゆみさん。

長野さんといえば、「美しい少年たちの話」のイメージがつよいのですが、こちらは『え、本当に全て長野さんの作品!?』とびっくりするほど、全25篇のテイストがバラバラで―文章そのものが男性的だったり、女性的だったり、変幻自在すぎて―まるで大勢の作家さんによるオムニバスを読んでいるような感覚に陥るほどでした。


全25篇からなる本なので、1篇に使われているのはせいぜい10ページ前後。

それなのに、あっと驚く仕掛けや、ラストにぞくぞくっとする展開がそれぞれに待ち構えていて、本当に面白かったです。


長野まゆみさんの、新たな一面・・・もとい、二十五面を見せていただきました。お見事。


装丁がうつくしくて、うっとり✨


紙にもこだわられていて、すっかりわたし好みな一冊でした。


#長野まゆみ

#ささみみささめ



紋佳🐻

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