『影踏み』


深夜の稲村家。女は夫に火を放とうとしている。

忍び込みのプロ・真壁修一は侵入した夫婦の寝室で殺意を感じた―。

直後に逮捕された真壁は、二年後、刑務所を出所してすぐ、稲村家の秘密を調べ始めた。

だが、夫婦は離婚、事件は何も起こっていなかった。

思い過ごしだったのか。

母に焼き殺された弟の無念を重ね、真壁は女の行方を執拗に追った…。

(「消息」より)


井川秀栄さんにおすすめされて読み始めた横山秀夫作品。

もともと「警察小説」というものに縁がなかった私は、読めば読むほど、知らないことばかりで(火事現場で放火かどうかを調べる方法に驚いたり)、どの作品も毎回面白く読ませていただいているのですが・・・

今回は刑事側ではなく、犯人側で描かれておりまして。

もうね、揺さぶられ続けました最後の最後まで!!


混じることの無いと思っていた善と悪の間で取り引きがされたり、悪の中でまた善悪を感じたり、

主人公がやっていることは間違いなく犯罪なのに、そこに人間らしい感情があったりして・・・


ラストはもう、誰の目線で物語を読むべきか迷子になりました。


電車の中で頭が痛くなるほど夢中で読みました( *´꒳`* )

面白かったです。井川さんに感謝!

#影踏み

#横山秀夫


紋佳🐻

読書