『こちら、苦手レスキューQQQ!』


牛乳が苦手、ママ友のグループLINEが苦手、読書感想文が苦手、スピーチが苦手、会社のお局さんが苦手……。
子どもも大人も、いつのまにか苦手なモノだらけ、ぎくしゃくしがちなこの世の中。

そんなとき、夜勤中に雷に打たれてから、バーコードリーダーでモノの心の声が読み取れるようになったコンビニ店員の二人が、一匹のネズミを仲間に加え、苦手レスキュー隊として立ち上がった!
幼児から80代のおじいちゃんまで、苦手に悩む老若男女の依頼人のもとに出動!

苦手側の意外な正体がフルカラーの楽しいイラストで明かされ、心の声は、オリジナルソングとして各ページのQRコードから聴くことができます。

今までは避けるだけだった苦手なモノの気持ちをレスキュー隊と一緒に受け止めれば、苦手なモノとの向き合い方は少しずつ変わっていき、苦手な気持ちも少しだけ楽になります。

全37のエピソードとあわせて、QRコードから42曲の苦手なモノたちの歌がきける!

「NHKみんなのうた」の「毛布の日」で人気を博したシンガーソングライターの小島ケイタニーラブがすべての世代に贈る、想像する愉しみが広がる画期的な一冊。


この本はすごいです。

ラジオで小島ケイタニーラブさんが受けていたインタビューを聞いて、その場で購入した本ですが、
42曲ものうたが詰まった、小島ケイタニーラブさんのアルバムであり、
その世界観を表現した木下ようすけさんの芸術的なイラストが詰まった美術本でもあります。


実際にワークショップをひらき、子供からお年寄りまで集めて、苦手なものを出し合って、どう受け止めたらいいかを話し合ったりして出来た物語の数々。

「『おじさんの大きなくしゃみ』は、この地球上で誰かと誰かが恋に落ちた合図」というのも、その中で生まれたんですって。


私が好きだったのは、

「『みんな〇〇してる』、『みんなは〇〇なのに』と言われるのが嫌です」という小学生のお悩みに、
『ミンナ』という架空のフィンランドの女の子を作って、
「『みんなは〇〇なのに』って言われたら、『ミンナさん』のことを思い出して!」

っていう答え。

ミンナさんがとっても素敵なひとなので、
「そうかあミンナさんがそうするなら」
と思えるんですね。

あなたの苦手もこの本で解決できるかも!?


紋佳🐻

読書