『ノノちゃんとママのおはなし ふたりの成長ものがたり』


子育て中のママやその家族に贈る─

小さなノノちゃんと二人、森で暮し始めたママ。

動物たちとのふれあい、森の保育園、一緒にいる時間、離れている時間、新しいパパとの出会い。

作者自身の子育て体験とフィクションの混ざったお話のはじまりはじまり─。


朝、「保育園、行くよー!」と言うと、「としょかんいくー!」と毎日図書館に行きたがる哲ちゃん(息子)。

そんな我が子とふたりで、月に二度ほど図書館に通うのが、私たち親子のお気に入りの過ごし方。

とはいえ、息子から目が離せないので、借りる本はいつも『予約した本』ばかりだったのですが、

最近の哲ちゃんは、図書館へ行くと、まず机に座って、本を音読するのがだいすき。
(静かな声でね、とは注意するのですが)

そんな訳で、ようやく『本棚を眺める余裕』のできた私が、子どもを目の端に捉えつつ、出会ったのがこちらの本。

そのタイトルとイラストに惹かれて手にしたのですが、絵本作家・いわさきちひろさんのお孫さんでもある、松本春野さんの作品でした。


我が家に2冊ある『モタさん』シリーズも、松本さんの作画。

淡くて、輪郭がぼんやりしているイラストに、以前からとても癒されていたのですが、こちらは可愛らしい動物たちがたくさん登場して、さらに癒されるイラストがいっぱい詰まっていました。


完璧じゃないし、決してキラキラしたママじゃない。

失敗しては子どもに励まされる、等身大のママ・・・

ママもひとりの人間で、子どもも立派な人間。

かけがえのないものに気づかせてくれるような、
やさしく抱きしめてくれるような、温かい、おとな向けの絵本でした。


紋佳🐻