『欲ばらないのがちょうどいい』


理想を心にもちつつも、欲ばらないのが丁度いい?

お肌もスタイルもほどほどで満足?

プチ変身やひとり外出を楽しみ、自問自答するドタバタの日常。


『例えば私は、某肌着通販の「お得意様」になっている。
自分でそう思っているのではなく、ダイレクトメールに書かれている。
「このかたには、特別なお得意様として、ご注文いただいたら、プレゼントをさし上げて下さい」
といった指示が、記載されている。
が、その記載は、はじめから印刷されており、なんだか、すべてが当たりの三角くじのようで、ありがたみに欠けるのだ。』

数々の失敗エピソード、悶々ポイント、そして軽快なオチ。

定期購読している『波』で、毎回トップバッターを務める阿川佐和子さんのエッセイに似た雰囲気があって、個人的にとても好きです、岸本葉子さん。

断定的に言い切ったり(~なのだ)、
丁寧語を使ったり(~だったのです)、

混ぜ混ぜの文体なのに、『そのリズムが心地いい系エッセイ』。

(阿川さんと似た雰囲気を感じるのは、このリズムが近いから、な気がする)


読んでいて心がささくれてこないエッセイ(誰かを攻撃しないエッセイ)かつ、共感できて、くすっとできて・・・

また好きなエッセイストさんが増えました。

引き続き、気になるタイトルのご著書を拝読していこうと思います。


紋佳🐻

読書