『きれいになりたい気がしてきた』


発売後たちまち重版!

『美ST』連載が待望の書籍化!

“効かせ甲斐のあるお年頃"を迎えて改めて考える、美の楽しみ方と向き合い方とは。

「どうせ生きるなら、好きな自分で生きていきたい」
「誰に遠慮する人生じゃなし、自分のための美ですもの」
「四十代も終わりかけになって、ようやく女が楽しくなってきた」。

これから40代を迎える方も、いままさに同年代という方も、お年頃セカンドシーズンが楽しくなるエッセイ44編。


『「管理職なんて、有能な人でないと無理」
「管理職なんて、忙しそうで無理」
と昇進を断る女がいると聞きますが、自分より能力の低い男の上司なんてゴマンといるだろうに。(中略)
大勢の女が管理職に就けば、そりゃ仕事のできない女性上司だって誕生するでしょう。
それでいい。(中略)
「あの人でも上司になれるなら、私にもできる」
と思えるようになるだろうし。』

『働く女性』は一般的になってきたけれど、まだまだ『昇格する女性はもれなく優秀』というイメージがあると言えばある。

このスーさんの言葉には、なるほど、と思いました。

優秀じゃなくても、「慣れる」ことが大切。


『私の性自認は女性です。
自分が女であることに不満はないけれど、女として扱われることで生じる損得には、いつも居心地の悪さを感じていました。』

「女だから」、「女のくせに」といった枕言葉と闘い続けてきたスーさんの、でもアラウンド50になって見えてきた世界は、案外と穏やかで、柔らかいものでした。

一人漫才みたいなスーさんのエッセイ、笑いながら楽しみました。


紋佳🐻

読書