『見えない誰かと』


あなたはひとりじゃない。
きっとどこかにつながっている人がいる。

人見知りが激しくて他人と打ち解けるのにも時間がかかったという筆者。

親しくもない人と一緒に何かするくらいなら、一人でいたいという性格が、出会いによってどう変わったか。

大好きな先生、かわいい後輩、一緒に働きたい友達・・・。

誰かとつながっているよろこびを綴った初エッセイ。


二人姉妹の姉で、性格が全く違う妹がいることや、
普段あまり自分から友人と連絡をとったり、遊んだりしないけど、ひさしぶりに連絡をとっても親友だと言える友人がいることなど。

共感できるところが多くてびっくりしました。

こんなに共鳴できる作家さん、他にいないかも。


『教師なんか辞めて、ひそかに山奥でうどん屋でもしながら生きていこうと思うこともある。
でも、救ってくれるのも二組だと思う。
学校に行きたくない日があっても、まあ二組に会えるんだからと乗り切れることは多い。』

両親が教員で、声優になるかわりに教員免許をとることを条件に出され、取得した私ですが、きちんと教員として学校に務めたことは未だ無く。

だから、瀬尾さんが教員をしながら綴ったエッセイを読むことで、両親が教員生活の中で抱えていたであろう苦労や幸福を知ることができた気がして、うれしかったです。


紋佳🐻

読書