『世の中と足並みがそろわない』


スマホ画面が割れたままの女性、「ポスト出川」から舵を切った30歳、どうしても略せない言葉、アイスランドで感じる死生観、タモリさんからの突然の電話・・・。

どこにも馴染めない、何にも染まれない。

世の中との隔たりと向き合う “隔たリスト"ふかわりょうの、ちょっと歪で愉快なエッセイ集。

その隙間は、この本が埋めます。


高校時代の彼女の話の締めくくり、

『久しぶりに、フェイスブックにログインしてみようか。彼女が登録していないことを願って。』

見たいけど見たくない。

随所に、ふかわ節が炸裂しています。


『唐揚げで思い出しましたが、ビタミンCの単位としてレモンを用いるのをそろそろやめにしませんか。』

『日本人が星条旗をプリントしたTシャツを着てもなんとも思われないけれど、日の丸のTシャツを着ていたら何かあったのかと思われる国。』

疑いなく受け入れていた常識について、改めて考えてみる時間になりました。


DJのこと、ラジオ番組のこと、生放送の司会のこと―

斜めから見た世間の話ばかりではなく、ご自身のお話も多かったです。

あのヘア・ターバンは、無印良品のものなんですって。

あら!ムジラーさんだったなんて。


紋佳🐻

読書