『はかれないものをはかる』


自分の心と対話する49のことば
イタリアで話題の作品が、初の書籍化!

数字でははかれないけれど、確かに感じられる感情の温度、大切な人との距離、願いや希望の重み・・・。

はかれないものを “はかろう" とすることは、そこにある本質に少しだけ近づこうとすること。

人間や自分の過去を少し愛おしく感じられたり、肯定的な視点を得ることができるかも。

そんな「はかれないもの」を、49の詩とユーモラスな絵で紡ぎます。

ちょっとお疲れ気味のあなたをそっと癒してくれる、贈りものにもぴったりな1 冊です。

日本語、イタリア語、英語の3カ国語併記。


その名の通り、はかれないものをはかっていくイラスト集。

工藤さんのイラストって、本当に繊細で、時に残酷で、好きです。


『悲しみで濡れた僕が乾く時間を計る』

『過去のことは水に流すのに必要な水の量を量る』

『叶えたい願いのリストの長さを測る』

「測る」、「計る」、「量る」がきちんと使い分けられているだけで、きゅんとします。
(活字が好きな人、誰か共感してください。)


最後の1頁は、いろいろと考えさせられる言葉とイラストでした。


「母親が笑顔な家庭は、幸せだ」

この言葉、初めて聞いた時は(そうだそうだ!)と思ったものの、かなり呪いの力があるなあと、思わずにいられない時もあって。

ポジティブであろうとすればするほど、ネガティブのターンで深みにはまりやすい。

「いつも家族の中心で笑っている母・・・でいたい私」
という自分を、少し遠くから見つめ直したくなる、

はかり直したくなるような本でした。


紋佳🐻

読書