『ネット右翼になった父』


ヘイトスラングを口にする父。

テレビの報道番組に毒づき続ける父。

右傾したYouTubeチャンネルを垂れ流す父。

父はいつから、なぜ、ネット右翼になってしまったのか。

父は本当にネット右翼だったのか。

そもそもネトウヨの定義とは何か。

保守とは何か。

対話の回復を拒んだまま、末期がんの父を看取ってしまった息子は、苦悩し、煩悶する。

父と家族の間にできた分断は不可避だったのか。

解消は不可能なのか。

コミュニケーション不全に陥った親子に贈る、失望と落胆、のち愛と希望の家族論!


SNSを利用していれば、必ず視界に入ってくる「ネトウヨ」と言われる人たちの発言、炎上投稿。

近い価値観を持っていたはずの友人が、過激な発言をしていたり、ファクトチェックを疑うような発言をしているのを見かけて、ショックを受けたことのあるひとは、少なくないのでは。

そのようなSNS利用の実態に興味があり、手に取った1冊です。


「右翼とはビジネス」というのが、目からウロコでした。

YouTubeの再生回数、紙媒体の出版物、講演会―

儲かる人がいるから、利用する人がいる。

利用される人がいる。

腑に落ちました。


『間違いない。父をネット右翼にしたのは、○○○だったのだ。』

この結論に至るまで、気になった人はどうか読んでほしい。

色んなことを、本当に色んなことを、考えさせられる一冊でした。


偏っていない人間は、いない。


紋佳🐻

読書