『母親からの小包はなぜこんなにダサいのか』


昭和、平成、令和―

時代は変わっても、実家から送られてくる小包の中身は変わらない!?

業者から買った野菜を「実家から」と偽る女性、

父が毎年受け取っていた小包の謎、

そして、母から届いた最後の荷物―。

実家から届く様々な《想い》を、是非、開封してください。


一見、エッセイのようなタイトル。

だけど、短編集です。


この人は本当に・・・

最後の一編にやられました。

どうしてこんなに、家族間のわだかまりやすれ違いを描くのが上手なんだろう。

読んでいるだけで、こんなに苦しくて、心にたくさんの引っ掻き傷を負うのだから、きっと、ひ香さんご自身も、たくさん傷つきながら執筆されているのだろうなあと察します。

苦しみ抜いて、疲れきって、そうして生み出してくださってありがとうございます。

生み出した結果、浄化されていますように。


義母が、ダンボールにいろいろと詰めてくれる人で。

それぞれのものに、ちいさな手書きのメモが貼ってあったりして。

大人になってから、初めて、その「何が入っているか分からない玉手箱」のような贈り物をもらい、すっかり感激してからは、友人たちにお土産やプレゼントを送る時も、緩衝材としていろんなものを詰め込んだり、ひとつひとつにメモを貼ったりするようになりました。


ひとつひとつが愛で、母ごころなのだと、どの作品からも伝わってきて。

私も我が子らに、いつかそんな小包を送りたい、と想いを馳せるのでした。


紋佳🐻

読書