『楽園の楽園』


伊坂幸太郎デビュー25周年記念書き下ろし作品。

長さは短編、物語は壮大、読みごたえは大長編。

人はどんなものにも物語(ストーリー)があると思い込む。

きっとあなたもそのひとり。


大規模停電、強毒性ウィルスの蔓延、飛行機墜落事故などが立て続けに発生し、世界は急速に混乱に陥った。

これらすべての原因は謎の人工知能『天軸』の暴走と考えられた。

五十九彦(ごじゅくひこ)、三瑚嬢(さんごじょう)、蝶八隗(ちょうはっかい)の選ばれし3人は、人工知能の開発者が残したという巨大な樹の絵画『楽園』を手掛かりに、暴走する『天軸』の所在を探る。

旅路の果てには、誰も想像できない結末が待ち受ける。

書き下ろしの短編小説を、気鋭のアーティスト、井出静佳の装画・挿絵とともに味わう「伊坂幸太郎史上最も美しい1冊」。


絵本・・・SF・・・ファンタジー・・・哲学・・・歴史・・・宗教・・・?

ありとあらゆるジャンルを超越した、不思議な世界観の作品でした。


読み始めは、伊坂さんぽくないなと思いつつ、読み進めていくとやはり伊坂さんらしいなとも思ったり。

あっという間に読み終えてしまうページ数なので、いまはただ静かに、自分の中で何度も反芻しながら消化しているところです。


宇宙とは、自然とは、運命とは、ヒトとは―

サクッと読めるからこそ、奥深さがしみじみ伝わってくる。

壮大な余韻をたのしむ一冊。


紋佳🐻

読書