『コーヒーの囚人』


コーヒーは苦くて甘い。
人生も苦くて甘い。

悩みにとらわれた人々の転機にコーヒーが立ち会う。
それぞれが選択する未来とは─。
日常の先に潜む、どこか不思議な5つの物語。

ある日、ルームメイトの実果が出ていった。
入れ違いに現れた彼女の婚約者と、なぜか同居することになり─
「コーヒーの囚人」

真面目が取り柄の地味な会社員が、上司との不倫におぼれた先で出した答えとは─
「隣のシーツは白い」

新たな住まいに引っ越した家族の元を訪れる、前住人の老婦人。
初めは彼女の訪問を疎ましく思っていたが、待っていたのは意外な結末で─
「招かれざる貴婦人」

気鋭の作家が切り取った、コーヒーが寄り添う人生のドラマたち。


楽しいときも、なんでもないときも、苦しくてたまらないときも、そばにある珈琲。

淹れ方や味、佇まいは、文脈によって本当にさまざま。

珈琲の懐の深さに感嘆しました。


ほろ苦くどうしようも無い現実に対する虚しさ、諦め・・・

もがき方すら分からない不器用な人間を描かせたらピカイチの作家さんだなあと。

砂村さん、追いかけます。


紋佳🐻

読書