『一度だけ』


30代姉妹で二人暮らしを続ける派遣社員ひな子と介護ヘルパー弥生、彼女らの母親・淑江とその妹・清子、二組の姉妹の物語。

夫が遺した財産で自由きままに暮らす清子はひな子を誘い、往復ビジネスクラスの一人180万円かかるブラジル旅行に出かけた。

日本に残された弥生はひな子が不在の間、「毎日新しいことをするルール」を自分に課すのだが……。

一年に一度、ステージ上の誰もが光り輝くリオカーニバルの煌めく美しさと、一見平凡に見える日常が時折放つ輝きの強さを丁寧に描く九年ぶり、二作目の長編小説。


益田ミリさんといえば、エッセイですが、こちらは小説。

しかも、小説が単なる小説に終わっておらず、生々しく情景まで思い浮かぶところが、さすがミリさん!


読み終えて、本を閉じた時に目に飛び込んでくるタイトル『一度だけ』に、鳥肌がたちました。

それくらい、ぴったりで、切実なタイトルですね。


私自身が姉妹なので、ふた組の姉妹の物語に惹き付けられた、というのもあるのかもしれません(*^^*)


#一度だけ

#益田ミリ



紋佳🐻

読書