『いいひと辞めました』


「いいひと」歴40年。

私、色々と思うところがありまして、誠に勝手ながらサイテー男に転身いたします! 

四十路の独身男、平田は自他ともに認める「いいひと」。

だが、モテない。

結婚はおろか恋人すらできない。

「いいひとなんだけどね……」

って、もういい!

こうなったらとことんサイテーになってやる! 

立派な「サイテー男」になるべく向かった場所とは―

ふかわりょうが描く、痛快!人生180度逆転劇!


エッセイかと思ったら、小説でした。

でも、まるでふかわさん本人かと思えるような主人公で。

脳内ではご本人で再生されておりました。


初めは、ちょっぴり人生をこじらせた主人公の、ままならない日常から始まって。

だんだんとそこに風刺やブラックユーモアが織り交ぜられていき・・・

笑わされ、ドキリとさせられ、考えさせられ、これぞふかわさん!な作品でした。


「いいひと」でいることは損なのか。

「サイテー」な人は世の中になぜ必要なのか。

読めばどんな自分も肯定できるような気がしてきます。


小劇場で舞台作品を1本見終えたかのような爽快感を抱きながら、読了。


紋佳🐻

読書