『三淵嘉子・中田正子・久米愛 日本初の女性法律家たち』


1938(昭和13)年、まだ女性に選挙権がなかった頃、司法試験に合格した女性たちがいた。

三淵嘉子、中田正子、久米愛。

1940(昭和15)年、3人は日本初の女性弁護士となる。

当時の社会で、女性法律家の誕生は、目の覚めるような出来事だった。


自身も弁護士である著者の丹念な取材により、3人の足跡を記録したドキュメンタリー『華やぐ女たち 女性法曹のあけぼの』の復刻版。


楽団の読書友だちのお姉さまよりお借りしております。

いつもありがとうございます!


前例のない中、女性に学は不要であるという考え方が当たり前の時代に、「法を学ぼう」と未来を切り開いた御三方はもちろん凄いとして。

文部省、司法省その他各関係者へ掛け合い、奔走した(おかげで明治大学に女子部が作られた)穂積重遠、松本重敏、横田秀雄といった男性陣も大変立派ですね。

『人間の幸福は男女が知的に相和することにある、それには女子にも高等教育を授け、男女が同一レベルにあることが、ただに日本人の幸福だけでなく、日本が世界各国に伍して、国際交流の上に、絶対的に必要になる』

なんという先見の明・・・惚れる。


また、

『ルル・ホームズ女史は、CIE(GHQの民間情報教育局)の課長だった。
彼女は弁護士であり、法学博士でもある。
虐げられた日本の女性から、弁護士や判事が出ていることを喜んだ。(略)
ホームズ女史は、つぶされかかっている女子部を、何とか残そうと決心した。
GHQを通して、文部省に働きかけた。
おかげで、女子部は「明治短期大学」として、再出発することになった。』

当時、そのような立場の女性がいたことに衝撃を受けました。


最後のページが、当時の国連総会の資料で終わっているのがとても粋でした。

『Mrs.Ai Kume』

確かにそこにいて、発言をしていたという証拠。

まるで十二国記の某巻ラストのような、痺れる感動がありました。


紋佳🐻

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