『じんせい手帖』


歌が歌えるわけでもない、演技ができるわけでもない、モデル出身でもない。

そんな何者でもない井上咲楽がテレビに出続けられる理由―。

『新婚さんいらっしゃい!』のアシスタントMCを務めるなど活躍しているタレントの井上咲楽。

山奥に建つ一軒家への引っ越し、内気だった小学校時代から“いじられキャラ”へと変わっていった中学時代、芸能界との両立がうまくいかずに精神的なバランスが取れずにいた高校時代。

親友との絶縁、そして、売れたいと迷走していた時期から、一番の特徴であった眉毛を剃るにあたっての葛藤、変化―。

「笑顔で明るくいつも元気」というパブリックイメージを持つ彼女が、テレビに出演しながらも抱えてきた「不安」や「悩み」、「ブレイクまでの苦悩」「自己肯定感の低さ」「生きづらさ」などについて赤裸々に綴ったエッセイ。


もともとYouTubeチャンネルに登録していて、動画は欠かさずに見ているほど大好きな咲楽ちゃん。

YouTubeで見せている「素の顔」に、(カメラの前でも、こんなに笑わなくても良いんだ・・・無理に笑わなくていいんだ・・・)と、自然体でいることの魅力を教わってから、大好きなのですが、こちらの本を読んで、さらに好きになりました。


『たぶん、私は自己評価が高いのだと思う。だけど、自己肯定感は低い。
自己評価が高いから、うまくいくことがあっても喜ぶことができない。その反面、期待値が高いからこそ、失敗した時の落ち込みも激しい。』

うまくいっても喜べない。

躓けばネガティブモードから抜け出せない。

咲楽ちゃんを見ていると、笑顔の裏に「ゴツゴツしたもの」を、私も感じることがあります。

ああいま、上手く笑えないタイミングなんだなあとか。

でも無表情でリラックスしている姿や、実家で心から笑っている姿はとても魅力的。


これからも、ネガティブなところもニュートラルなところも、YouTubeで拝見させてください。


紋佳🐻

読書