『犯罪者 クリミナル 上』


白昼の駅前広場で多くの犠牲者を出した通り魔事件。
その裏には社会を揺るがす恐るべき陰謀があった。

ただひとり生き残った青年が、刑事と売文家の助けを借り、暗殺者に追われる逃亡生活の中、真相を追う。

「相棒」の人気脚本家、渾身のデビュー作!


先が気になりすぎてなにも手が付かないくらい面白くて、もとい、恐ろしくて・・・
読み終えるまで今夜は寝られない!という覚悟で読み切り、ひと息ついているところです。


特に、450頁あるうちのラスト50頁は、頁をめくる手が震えるほどの怒涛の展開。
心臓がまるでジェットコースターに乗っているかのように暴れっぱなしでした。


ドラマの脚本家さんの小説デビュー作ということで、文章にはやや癖があります。
2、3行ずつ、「誰の目線で語られているのか」主語がころころ変わったりするので、その形式に慣れるまで、私は少し時間がかかりました。

でもそのお陰で、物語をいろんな角度から知ることが出来、登場人物同士でも共有していないような事実、点と点を、読み手が繋げる余白があるのは面白いですね。


分厚くて前半読むのにちからが要りますが、
読めば読むほど「逃げられない」おもしろさ。

下巻もたのしみ。早く読みたい!


紋佳🐻

読書